女性の願いを叶えるためのライフスタイルブランドとして、

セクシャルウェルネスに力を注ぐ。

デザインやブランディングに重きを置きながら、業界全体のイメージ作りや製品のOEMも担う株式会社BONHEUR様にお話を聞きました。

ー■事務局:会社の立上げの背景や経緯をお聞かせ願えますか
ー■代表取締役 馬場早希(以下、馬場):私は女性が自立する上で何が必要なのかを常に自問自答しながら、会社を経営しています。大きなきっかけなのが、私が18歳のときに私の母が47歳の更年期の時期に仕事や家事のストレスから突然膠原病を患って、わずか半年で帰らぬ人になりました。女性が生きる上で、まず経済的に自立することや、また女性の体を整えるために必要な情報を得ていくこと、さらにメンタルを整えること、何が女性に必要なのか、そして健康的な心身であるためにはどうしたらいいのかを突き詰めると、膣のケアやセクシャルウェルネスはとても大切です。何故なら膣や子宮の状態がメンタルに大きく影響するのです。以前の勤め先のベンチャー企業の立ち上げで、商品企画・製造の立ち上げを行っており、そちらの会社で社内提案もしましたが、一緒に働いていたのが男性で、市場開拓の面で理解してもらいにくい面がありました。立ち上げるとなると自分で行うしかないなと思い、2020年のフェムテック元年にフェムテック・セクシャルウェルネスの分野で会社を創業するに至りました。

ー■事務局:今回出展される製品について教えていただけますか?
ー■馬場:ブランド名が会社名と同じボヌールといいます。ボヌール自身のプロダクトは今はまだ少ないですが、企業の新規事業の立ち上げを行っていまして、商品のOEMや企画を請け負っています。ブランディングや企画・製造を行ってきた強みがあるので、フェムテック業界に進出したい方向けの企画やOEM、製品や広報用デザインなどについてのサービス内容を展示させていただこうと思っています。

ー■事務局:御社の製品で特にアピールしたい製品はどういうものがありますか?
ー■馬場:デリケートゾーンのケアができるCBDが配合されたローション製品があります。これはデリケートゾーンケアでもあり、全身にも使えるボディローションなのですが、デリケートゾーンケアはメンタルにかなり影響するので、海外製品や他社製品などいろんなテクスチャーを研究して開発しました。トイは、部屋に置いていても違和感ないデザインであったり、柔らかめのシリコンでサラサラした素材で作っています。膣トレやマッサージなどにも使っていただけるハードルの低さを考慮して設計しています。今はアップデートを重ねてカラー展開を変えたり、形も変えて製品をアップデートしています。自社の製品はその2商品が現在メインです。

ー■事務局:出産前などの会陰マッサージにも使われたりする方はいるのでしょうか?
ー■馬場:脱毛サロンや、女性向けのデリケートゾーンのジェルを作っておられたりするセクシャルウェルネスを推奨されているサロンさんで製品を取り扱っていただいているのですが、実際に会陰マッサージなどをする方法の動画を上げて下さっていたりします。会陰マッサージはやり方がわからないと怖いとおっしゃる方もいらっしゃるようでして、実際に理解を深めながら便利な製品としてご提案できることはありがたいです。女性はネイルケアをして爪が長い方もいらっしゃるので、そういう部分もマッサージのハードルが高くなってしまう要因だと思います。そもそも会陰マッサージ自体の必要性がわかっておられない方の方が体感的に多いなと感じていてます。ですので指で行うのが一番いいとは思いますが、それができない方向けにも非常に使いやすいのではないかなと思います。

ー■事務局:今回メインの製品はローションやトイだと思うのですが、製品を世の中に広めていただくことによって、女性にこういう風になって欲しいという想いをお聞かせ願えますか?
ー■馬場:冒頭出もお伝えした様に私は母親を18で亡くしていて、その経験が事業に影響しているのでは?と、他の経営者の方からよく言われます。母親が仕事が忙しすぎて体を壊して発病から半年で亡くなってしまったので、女性が働きながら子育てするということの大変さや、女性が自立することの難しさをすごく身近に感じてきました。根本的なことですが、女性が自立しながらも、生活に選択肢を持てるということや、多様性を受け入れられる社会への想いがあります。私自身は愛媛の島育ちなのですが、情報や経営者の知見を自ら取り辛い部分もありました。しかし現在、取締役が関西、そして私が福岡を拠点として、情報を発信する側になってからは特に、自分の力でできることはすごく少ないことを自覚し、いろんな繋がりや知り合った経営者の方々に助けられながら模索しています。

ー■事務局:デザインにこだわる想いは?
ー■馬場:製品を作る上で、デザインや物づくりに重きを置いていて、女性が選択肢を持てるようにデザインを活かした製品作りを行っています。
セクシャルウェルネスという言葉はあまり浸透していないので特別視される傾向にありますが、全体を通して「共生」をテーマに物づくりをしていて、ボディケアやマインドケアのように、ライフスタイルの一つとして捉えています。私はデザインは未経験で勉強中なのですが、デザインはブランドの哲学でもあり、創意工夫の成果でもあり、会社の成長とともに進化していく必要があると思っています。心を動かされたり安らぎや豊さや高揚感、五感を満たせることは、特に製品の特性上、女性がターゲットですし、イメージ作りの上でも大事にしています。

ー■事務局:
ブランドホームページも洗練されていますよね。ところで展示会の出展は初めてですよね。もしもよろしければ、出展の意気込みをお聞かせ願えますか?
ー■馬場:初めての出展です。今回取締役の女性の高橋さんと2名で参加いたします。30代の私と、40代の高橋さんの2名で創り上げるBONHEURは、弊社にかできないことで女性の希望をかかなえていく、信念を持って事業をやっています。今年の8月からちょうど3期目になるのですが、以前より力を増した状態でフェムテックトーキョーに出展させていただけるのが大変有り難いです。フェムテックの分野でしか成し遂げられないことは多くあると思いますので、多くの企業様と連携し、女性が活躍する社会の実現のために、まずはオフラインの展示会で弊社をお披露目したいと思います。

<お話伺った方>
株式会社BONHEUR (ボヌール)
代表取締役 馬場早希
<プロフィール>
1991年、愛媛県今治市出身。高専情報工学科卒業後、事務職を経て、ベンチャー企業で自社製品の企画・海外製造、販売を行う。2020年、フェムテック・セクシャルウェルネスの分野で株式会社BONHEURを創業。2021年3月より第三者割当増資を受け、スタートアップとして始動。

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