一見フェムテックに関係ないと思われる入浴剤が、女性と赤ちゃんの健康の源になる。

綺麗好きな日本人女性のセラミドを守ることで、永続的な健康を促す入浴剤を製品化された、
株式会社ホットアルバム炭酸泉タブレット様にお話を聞きました。

ー■事務局:まず、事業内容を教えていただいてもよろしいでしょうか?
ー■小星 重治代表(以下、小星):私どもは一言で言えば入浴剤を作っている会社ですが、そこには一言では収まらないくらいの心血を注いでいます。今まで入浴剤は温まるといっても冷えが治るということはなかったんです。肩こりが治るとか冷えが治るとか宣伝はされているのですが、本当の意味で治るものってなかなか無いですよね。なぜ治らないか、少し細かいですが、事業を知っていただく上で、私たちの扱う製品の成分や仕組みの話をさせていただこうと思います。人間の血管のpHはもともと中性なんです。でも、温泉などでよく炭酸泉という、炭酸を謳ったお湯があると思うのですが、これは酸性なんです。飲む炭酸でも酸性で泡が出るわけです。そしてこの炭酸は時間を追うごとに抜けていってしまうので、入浴剤でも、お父さん、お母さんが入ったら、自分が入る時にはほぼ抜けてしまっている、といったことが起きます。今まで入浴剤って30年間ここから変化がなかったんです。

ー■事務局:確かに、入浴剤というと香りや色が様々なイメージがありますね。
ー■小星:そうなんです。でも本当に体にいい製品を作るため、私どもの製品は無添加を意識し、無香料無着色で、一番大事な成分にこだわっています。そして、24時間濃度が持続しますので、後から追い焚きして入浴されても家族全員が効果を実感できることでしょう。私はもともとコニカに勤務して700以上の特許を更新してきました。国内のみならず仕事でも様々な国を行き来しました。コニカ時代の仕事で、ドイツ滞在中にランクフルト近郊のバド・クロイッチェンゲンという街で、日頃の激務や時差疲れを癒そうと「若返りの湯」と称される自然炭酸泉を体験し、その晩から時差が消え、グッスリ眠れ疲労が劇的に回復、肌もつるつるになるなど、驚きの経験をしたことがありました。ヨーロッパでは、実は歴史をエビデンスにした医学としての温泉の研究も発達していて、コニカの定年後に、自分が社会に恩返しできることを考えた時、「これだ!」と思いました。入浴剤で健康になれるならば、下がらない医療費を払い続けて健康を維持する苦しさから解放されるのではないか?日々誰もがお風呂で手軽に健康になれるのはまさに理想ではないかと思いました。そこで、温泉の水を汲んできて、研究を重ねました。ドイツの自然炭酸泉のように、炭酸ではなく中性の重炭酸イオンが何より重要なことを実感しました。この効果を体に取り込むのに必要な医学的なアプローチを追求するため、自律神経と免疫学で有名な新潟大学の安保徹先生にもご協力いただいて、セラミドの研究も行いました。日本人がいかに合成化学物質の洗剤で洗い過ぎによって肌バリアを落とし、冷え性になっているかをさらに実感しました。海外、特にヨーロッパでは、入浴しても石鹸やボディーソープといった類のものを使いません。日本人は清潔好きなので、それが仇になって肌を痛めている方も多いです。お肌のバリア層は化学物質やウイルスなどの侵入を防いでくれていますが、合成化学物質や洗い過ぎによりバリア機能の脂を抜いてしまうと、破壊されたバリア層から塩素や洗剤が吸収され皮下脂肪に蓄積し、知らず知らずのうちに化学ストレスを与え
血管が収縮、血流が低下してしまうと考えられています。そこから冷えが生じ、様々な病に発展するわけです。実は冷え性の論文は日本にしかないんですよ。

ー■事務局:そうなんですね。なかなか一般では出回らない貴重なお話ですね。
ー■小星:女性の柔らかい肌はなおさら使用するものに影響されやすいんですよ。これが赤ちゃんになると、もっともっと肌のバリアが薄いので、お母さんが綺麗好きであればあるほど合成化学洗剤まみれになって肌健康を損ねているんです。根本的に女性の肌改善や健康を維持することは、赤ちゃんの肌ケアや健康ともつながっているんです。だからフェムテックの中でもこの分野は、みなさまの思う以上に重要だと考えています。一般化するまでには文化を打破する必要はありますが、重炭酸イオンの溶け込んだお湯で入浴したり洗うだけで大切なお肌を守れるんです。これがもっと広まればフェムケアで女性が手にとっていただくだけで、一緒に生活している家族も健康になるんです。一言では言えませんが、私たちはホットタブ重炭酸入浴剤を通して、そういう事業を行っています。

ー■事務局:ホットタブ重炭酸入浴剤を取り扱われているということですが、製品のラインナップのことを伺いたいのですがよろしいでしょうか?
ー■小星:入浴剤と、シャワーヘッドを扱っています。ホットタブシリーズは累計2億錠以上販売されていますが、その中でも多くの方にご愛用頂いている「HOT TAB WELLNESS」は一番人気の製品です。アスリート向けの「HOT TAB RECOVERY」は疲労回復に着目した製品で、日本人メジャーリーガーを始め多くのトップアスリートに愛用頂いています。「HOT TAB SHOWER」は、美容成分として、コラーゲン、ヒアルロン酸を配合し、より美容に特化したホットタブになっており、シャワーヘッドと組み合わせれば毎日自宅で炭酸ヘッドスパが楽しめます。製品は美容雑誌にもよく取り上げていただいていますので、健康・美容に関心の高い方は既に知ってくれている方もいらっしゃるみたいです。

ー■事務局:展示会では、サロンの方や業者様、最終日は一般の方々も多数ご来場されますが、どんな方に会いたいですか?
ー■小星:OEMも行っておりますので、扱っていただける方は大歓迎です。それに加え、女性は何も付けないことにまだまだ抵抗があると思いますので、オーガニックやボタニカルの製品と組んで何かできればとも考えています。一般の方には、製品自体を知っていただくことが重要だと考えています。ぜひ気軽に立ち寄っていただきたいと思います。

ー■事務局:ご来場予定の方々へメッセージなどございますか?
ー■小星:展示会では、皮膚科の先生などとの対談形式のセミナーも行います。薬用入浴剤なので医学的な根拠を示しながら、この製品を通してフェムケアがただの流行りでは終わらないための問題提起もできればと思っています。女性の体と赤ちゃんの肌を守ることを本気で考えていますのでよろしくお願いします。

<お話伺った方>
株式会社 ホットアルバム炭酸泉タブレット
代表取締役
小星 重治
<プロフィール>
1944年生まれ。株式会社ホットアルバム炭酸泉タブレット代表取締役。小西六写真工業(現・コニカミノルタ株式会社)に入社後、写真印刷の常識であった水洗処理をなくし、店頭にて1時間で処理できる技術を世界で初めて開発。そのほかにも顔写真付きIDカードなどを社会発展に寄与する技術を次々に開発し、680件以上の特許を取得。これらの功績が認められ、全国発明賞、科学技術庁長官賞、紫綬褒章を受賞。
同社顧問を退任後
2006年:ホットアルバムコム株式会社設立
2011年:株式会社ホットアルバム炭酸泉タブレットを設立
2015年:株式会社長湯ホットタブを設立し、大分県竹田市 長湯温泉にレストラン・ホテルの温泉複合施設「クアパーク長湯」を開業。
78歳になる現在もWEBセミナーなどを通して、日本の医療費の削減やスポーツリカバリー分野での進歩に貢献したいと精力的に活動しております。
著書:
『体温を1℃!上げなさい』(自由国民社)
『お湯を代えれば命が変わる!』(笠倉出版社)

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