自身の身をもっての体験がきっかけで、

ケアしにくいデリケートな肌を自分らしくメロウに導く。

■事務局:事業はいつ頃立ち上げましたか?
―阪本 雅恵代表(以下、阪本):
 約2年になります。そこから製品化、テスト販売を経て正式に販売を始めて1年半になります。

■事務局:どうしてデリケートゾーンの製品を作ろうと思いましたか?
―阪本:
 私自身が出産後にデリケートゾーンのコンディションを崩したことがきっかけです。
その頃から必要に迫られてケアをするようになったのですが、出会ったデリケートゾーンのケア製品が、いかにもなものか無味乾燥なものばかりで、方向性も自分が求めているものとどれも違うなとずっと違和感を持っていました。
結局、自分の納得いく商品になかなか出会えなかったので、じゃあ作ってしまおうかなという感じでのスタートでした。

■事務局:そうなんですね。どういう症状だったのか聞いていいですか?
―阪本:
 出産した次の日からすごく痒みがでて、掻きすぎておなかのあたりまで色素沈着してしまうぐらいひどい状態で、メンタル的にも物凄くダメージを受けました。
それで最初は婦人科に通っていたのですが、お薬をたくさん使うことになってしまい、根本的な悩みは解消されませんでした。ある日、たまたまいつもと違う先生に診察してもらった時に、その先生から「アレルギーだから薬では完治できないよ」と言われたんです。女性の先生だったのですが、先生ご自身もアレルギーの症状に悩まれていたようで、とても説得力を感じる説明を受けることができました。その時に日々のケアの重要性を改めて強く感じました。

■事務局:製品の特徴やこだわりポイントはなんですか?
―阪本:
 やはり継続してデイリーに使ってこそのものなので、ケアがおっくうになってしまわないよう、またケアを楽しんでもらうためにも香りはマストだなと思っていました。そのためMellow.は、「ケアにも香りの楽しみを」というテーマを打ち出しています。香りの楽しみがあることと同時に、直接デリケートな肌の部分に使用する製品なので合成香料などは使いたくないと思い、精油を香料として配合しました。使用している精油は、いい香りであることはもちろん、デリケートゾーンに使用しても安心できる、肌に優しく、効果・効能も期待できるものを厳選しました。そして、老若男女問わず好まれるような香りを表現しました。次に、パートナーや家族とシェアできる、誰が使ってもおかしくないニュートラルなデザインを目指しました。パートナーや家族が利用するバスルームに置いていても違和感のないものがいいなと思って。いかにもケアしてます、頑張ってるんだって思われてしまうのは嫌ですよね。また、どうして女性ばかりキレイにしなきゃいけないんだろう?という疑問もありましたし、みんなキレイにできるならその方がいいよねと。だからジェンダーレスでありエイジレスで、家族みんな、お子さまも使用できるように設計しました。

■事務局:それは特徴的な製品ですね!
―阪本:
 この事業ではそもそも「デリケートゾーンのスキンケアによるダイバーシティの実現」というブランドミッションを掲げています。必要とされる方は何も男女の性の方だけではなくて、LGBTQの方などもいらっしゃるだろうなと想定しています。だから女性に限らずジェンダーレスに使用できるように設計しています。また、すべての製品共通してデリケートゾーンはもちろん、全身にも使っていただけます。みなさん最初はケアを頑張ろうと思ってケア製品を購入して使い始めると思いますが、ケアする部分を限定した製品だと、使用するアイテムがデリケートゾーン用、ボディ用とどんどん増えていってしまいますよね。そうなるとそれぞれのパーツごとに毎日洗ったり塗ったりが面倒だし大変だと思うので、継続しやすいように「マルチユース」な製品にしています。しかも手に取りやすい価格帯も実現しました!「ウォッシュ」も「セラム」もそうです。

■事務局:それはすごいですね!今発売されている製品は何がありますか?
―阪本:
 今現状は「ウォッシュ」「セラム」の2アイテムですが、Mellow.を体験していただきやすくする意味でも展示会の時にはできれば5種類の製品を発表したいなと思って企画・製造を進めています。

■事務局:展示会の場で実際に皆さんに体験していただけますか?
―阪本:
 Mellow.は「ケアにも香りの楽しみを」をコンセプトに香りに重きを置いているので、会場で実際に体験していただきたいです。最初はオンラインを中心に販売していたのですが、やっぱり「香り」はリアルに体験して頂かないと良さが伝わらないなと思っています。今回このような大きな展示会は初めてですので、この機会にたくさんの方に認知していただきたいですし、ぜひ試していただきたいです!

■事務局:様々な企業や小売の方々ともお会いできますが意気込み聞かせてください。
―阪本:
フェムテックはもちろん、ジェンダーレス・オーガニック・ボタニカル・ナチュラルコスメ・シェアコスメなどのキーワードでも訴求できる商品だと考えております。フェムテックアイテムでありながら、成分は限りなくナチュラルで、香りと保湿力が特徴です。また、サスティナビリティを意識した製品企画を行っています。「環境保護」の面でもできうる限り配慮するのはもちろんのこと、「誰も取り残さない社会」の実現に向けて、自分らしくメロウな肌に導く、デリケートゾーン”スキンケア”によるダイバーシティの実現を目指しています。ぜひ手に取ってMellow.の香りを体感していただければと思います。みなさまにお会いできることを楽しみにしています!

<お話伺った方>
Mellow.代表 阪本 雅恵氏
<プロフィール>
出産後、デリケートゾーンの不調により数年間の婦人科通いが続いたことがきっかけで、ケアについての研究を始める。その結果、既存のデリケートゾーンケア商品に飽き足らず、選択肢を広げることの必要性を実感。『自分らしくメロウな肌へ導く』デリケートゾーン”スキンケア”を具現化するためにフェムテック業界へ飛び込み、女性自身のみならず、男性や多様な性を持つ人々の声にも応えるため、「Mellow.(メロウドット)」ブランドを創立。

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