「日本で一番女性を幸せにする!」を地で行く超吸収型サニタリーショーツへのこだわり。

 女性にとってサニタリーの期間中というのは、身体的ストレスと、心理的なストレスで、かなりデリケートな期間。そんな期間中のQOLを高めるべく、超吸収型サニタリーショーツを独自開発する本展の出展社「株式会社Be-A Japan」様にお話を聞きました。


ー■事務局:事業を立ち上げた経緯は?

ー■代表 髙橋くみ (以下、髙橋):
シングルマザーだった母と育ち、女性として「働く」ことに対する思いや「ビジネス」などについて、将来的なことを早々から意識はしていたと思います。いつか自分も事業をやってみたいと思っていました。きっかけは10年前、なでしこジャパンの試合を見ていて、決勝の対戦にとても感動しました。その時、準決勝の試合中のユニフォームのパンツが白い色で、私はユニフォームが気になったんです。ボールを追いかける下半身がTVでクローズアップされて「誰かが生理だったら大丈夫なのかな?」と気になってしまいました。それまでおぼろげだった構想を具体的に考え出したのはその頃です。やるなら、「日本で一番女性を幸せにする(まずは女性から!)」会社を作りたいという想いがありましたので、そこから、最初UCL(ロンドン大学)で一緒だった山本(山本未奈子:代表取締役CEO)と一緒に「MNC New York株式会社」を設立しました。


ー■事務局:最初は違う会社だったんですね。そんな前から構想していたことに驚きです。

ー■髙橋:
当時は家族と住むアメリカ・ロサンゼルスと、日本を半分ずつくらい行き来しながら過ごす生活の中で、日本とアメリカの生理用製品のシェアの違いにも着目していました。アメリカは吸水ショーツは日本よりも一般的ですが、機能的にいまいちな面もあり、ピルやタンポンもよく使っています。日本では、タンポンの使用率は10%、ピルに至っては5%の利用率しかありません。既存の生理用品だけでは、むれたり漏れたり匂ったりして過ごしにくい出来事もあったりして…。日本で、QOLを高める日本製の吸水ショーツを作ろう!となりました。それで、事業の原形ができてきた2年前(2020年3月)に、現在の「株式会社Be-A Japan」を立ち上げました。


ー■事務局:製品完成までに大変だったことはありますか?

ー■髙橋:
最初は下着工場をたくさん回りました。約20社の会社に製品の企画を持ち寄りましたが、前例が無く、必要性も伝わりにくくて断られることが多かったです。運よく話を聞いてもらえても、わたしたちの求めるクオリティーは、「うちでは無理!」と断られ続けました。そんな時、失禁ショーツ(尿もれの下着)を作っている工場とご縁があって、一緒に製品を開発することが決まりました。やっとの思いで入手したチャンスでした。ところが、進めて行くうちに色々な要望を出しすぎてしまい、コストに見合わなくなりこのままでは商品化は難しい、なんてこともあったりで…。資金調達にも奔走していく中、クラウドファウンディングで1億円を達成できた時は、工場の皆様と一緒になって驚きました。女性の課題に寄り添う特殊な製品ですが、ニーズも実感することができました。無事に製品化に到達できたのはこうした皆様のパッションやお力添えのおかげです。


ー■事務局:製品に込められた想いや特徴について教えてください。

ー■髙橋:
当社のショーツは、私たちが欲しいと思った機能をすべて詰め込んでおります。そのうえで、機能や性能を高めるために一枚一枚職人の手作業で作られており、とても手間ひまをかけて作っています。製造工程で、1枚作るのに 30工程あるんですよ。一般の下着は5工程くらい。29工程目で不備があれば、それまでの工程分が無駄になってしまうので、工場泣かせですよね。構造はショーツ本体と吸収体の生地が「セパレート構造」で、「特許」も申請済です。乾きやすくて、洗いやすくて、ムレない、ズレにくいものに仕上がってます。特徴的な機能として、テラヘルツ鉱石(遠赤外線)をパウダー化したものも生地にプリント。腹部は2枚重ねのぬくもり設計になっています。その上、9サイズの展開でお客様のニーズに答えられる部分はとことん答えています。女性に、「自分の可能性や願いをあきらめないで欲しい」という想いを込めており、多い2日目でも1日中快適に過ごせて、QOLは高いです。

ー■事務局:すごいですね。ところで、現在軸となる貴社製品についてお聞きしてもいいですか?

ー■髙橋:
クラウドファウンディングで実現した最初のベア シグネチャー ショーツ「01」、さらに改良し去年「02」を出しました。さらに「03」を今年発表予定です(4月6日発表予定)。お客様の声やレビューを読み、ご購入いただいた方と1対1で対話したり、Facebookでコミュニティーを作ってレビュワーをお願いしたり、LCCの会社のCAの方に穿いていただいて、長期フライトなどでの使用体験を聞いたり、女性の生の声を得て、いいところは残しつつ、ブラッシュアップを繰り返しながら改良しています。


ー■事務局:10月の本展への意気込みやメッセージをいただけますか?

ー■髙橋:
「フェムテック」という分野はまだまだ新しい分野ですが、ブームでは終わって欲しくないし、こういった展示会が開催されることが大事なことだと思っています。自社の商品の良さも正しく伝えられるチャンスだなと思っています。コロナ渦ですが、いろんな会社に実際に来て見ていただけるのはとってもありがたいなと思っています。皆さまとお会いできることを楽しみにしています!

<お話伺った方>
株式会社Be-A Japan COO 髙橋くみ氏
<プロフィール>
UCL(ロンドン大学)卒業後、外資系映画会社、外資系アパレル会社を経て山本未奈子と共にMNC New York株式会社を設立。
家族と住むアメリカ・ロサンゼルスを行き来しながら、1年のおよそ半分を日本で過ごす。
2020年3月に株式会社株式会社Be-A Japanを設立。 フェムテック商品「超吸収型サニタリーショーツ Bé-A〈ベア〉」のコンセプター。

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